みなさんこんにちは!
高知県梼原(ゆすはら)町にある「こだま進学塾」および「こだま学び舎プロジェクト(KMP)」の管理人兼塾長をしているぽえるです!
さて、かなり久しぶりの投稿になりましたが、この2ヶ月の間でいろんなことがありました!
こだま進学塾の方も入試やらテスト期間やらでバタバタしてまして・・・。
バドミントンで怪我をしていた足も痛みを感じなくなってきたおかげで週3のバドミントン生活に戻り、忙しくしておりました。
音楽やらトレーニングやらもうキャパオーバー気味の塾長ですが、あと少しで新年度になるということで、新しい企画を用意しました!
それがポイント制の導入です!
先日保護者の方々には、超長文のラインメッセージを送りましたが、それでもまだまだ書き足りていないので、ポイント制の仕組みや、想いなどをここで記しておこうと思います!
ポイント制導入のきっかけ
中室牧子氏をご存知でしょうか。
教育経済学者として、教育と経済との関連性や、どのような方法が学力向上に効果があるのかなどを研究されている方です。
そもそも教育と言うのは、1個人のすごく主観的な立ち位置からの教育論の押し付けになってしまうことが多いのが現状です。
バドミントンをやったことが無い人は、ニュースなどでバドミントンを見ても解説者のような気持ちにはなれません。
野球のように一昔前なら男の子はほとんどしていたようなスポーツなら、実際に出来るわけではないけど、あれこれ解説したくなってしまうということってありますよね。
お父さん方はそういう人が多いのではないでしょうか 笑
教育という分野は、日本においては義務教育であるため、小中高をほぼ全員が経験してきています。
指導された経験、そして自身が学校生活を過ごしていく中で得た経験がありますので、指導するプロでなくても教育とはという自論を持っている方も多いのが現状です。
中室氏は、あくまでも客観的な研究・実験データから効果がある方法論を導き出したり、主観を除いた教育論を確立されている方です。
例えば以前も本ブログでとりあげた、「ちゃんと勉強しなさい!」は逆効果ってほんと!?にて、中室氏の著書について取り上げています。
研究・実験データを根拠に、勉強しなさいという指導がかえって勉強時間を減らしたり、子どもの意欲を減らしてしまうと言う結果に繋がることが示されています。
そんな中室氏がとりあげた、報酬を与えるということについての記述を以前拝見しました。
結論として、報酬を与えることで、報酬を得るための努力をするということは間違いありません。
やり方や量、時間に対して報酬を与えてあげることで、正しい勉強法が身に付き、その継続が成果につながります。。
ちなみに、中室牧子氏の「学力」の経済学は保護者の方に読んでもらいたい本です。
是非一度手に取ってみてください。
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私自身もこうしたほうがいいという考え方は色々あるのですが、主観的になりすぎないようにしようと気をつけています。
客観的に、そして子どもの性質を理解した上で制度を作るべきだと思っています。
そのため、いいものはどんどん取り入れていこうと思い、約1年前から構想を練ったり、どういう方法ならやる気に繋がるかなどを考えてきました。
ただ、ご家庭でこのポイント制をやるには、エネルギーがいるのと、ルールがだんだんぼやけてきて、結局運営が出来なっていく恐れがあります。
そこで、塾でこのポイント制を導入することで、効率的に、かつ私が運営責任者として管理し、ルールを作り、報酬を与えると言うことで実現できると考えました。
ポイント制のルール
ポイント制にはおもちゃの金貨と銀貨を使用します。
例えば、宿題を2個以上素早く、直しまでしっかりしてOKをもらえれば銀貨が1枚もらえます。
苦手分野、これまで間違えた分野や問題に取り組んで直しまですればさらにもう一枚銀貨がもらえます。
新しい分野や、自分の得意分野、武器にしたい分野などの挑戦、知育ゲームなどで私と対戦し勝利するとさらに銀貨が1枚もらえます。
銀貨は3枚で金貨1枚に交換です。
その金貨を貯めることで、おもちゃやゲーム機、おしゃれなカバンやかっこいい文房具などと交換できます。
そして、銀貨に関しては次回授業に持ち越しはできず、3枚に満たなかった場合は没収です。
また、銀貨1枚で小さいお菓子ひとつと交換できるため、3枚に満たなくてもやった分の見返りとしてお菓子をゲットすることはできます。
景品は普通の塾であるようなとりあえず景品というレベルではありません。
本当に子ども達が欲しいものです。
例えばデュエルマスターズのパックや妖怪ウォッチのゲーム、漫画やデジタルオーディオプレイヤーなどです。
すでに聞いている欲しいものは、初段階での景品一覧にはいれています。
が、今後要望に応じてどんどん景品を増やしていきます。
どんな景品があるのかは、一覧表を作っていますので、実際に見に来てくださいね!
ちなみにこの景品は私の自腹です!!!笑涙
ポイント制に期待していること
私が子ども達と接してきて、まずいと思っていることがあります。
それは、与えられることを当たり前だと思っていることです。
私の塾ではお菓子をあげています。
脳が活動するためにはブドウ糖が必要ですが、給食から4時間も5時間も時間が経った後ではもう空っぽになっており、うまく働けなくなってしまっています。
そのため、やる気アップも狙ってお菓子をあげるようになりました。
しかし、慣れてくると、お菓子がもらえるのは当たり前、お菓子がもらえなければ拗ねる、がんばってもがんばらなくてもお菓子がもらえるなら、だらだらしても大丈夫と言う風に、なまけてしまう生徒が現れました。
もちろんその時には注意するのですが、そう思われるというのが現状の制度の欠点でもあります。
子ども達は素直です。
子ども達の反応はそのまま正解・不正解を示してくれます。
そこで子ども達をただ注意するだけでなく、改善策を考え、どうすればいいか考えることをしなければならないと感じました。
欲しいものを手に入れる手段を学んでもらいたい。
与えられるのではなく、自分から掴みに行って欲しい。
無いものは自分で作ろうとして欲しい。
そんな思いを込めて、ポイント制をスタートさせることを決意しました。
実際に大人になって、社会人として生活する時には、皆働くために理由を持っています。
家族のため、自分の生活のため、夢の実現のため、欲しい物のため、そのために働き、その対価としてお金をもらいます。
子どもにとっては勉強が仕事です。
その勉強の意義や目的はまだ子どもの内に持とうと思っても自発的には中々もてるものではありません。
しかし、その仕事ぶり(勉強ぶり)によって、自分の未来が開けたり、自分の将来の選択肢をふやすきっかけが生み出せます。
または、家庭や学校という環境において自由度が高くなるということも考えられるでしょう。
毎回テストで90点や100点を取っている子どもがいくら遊んでいても親は特に文句は言いません。
やるべきことをしっかりと高水準でこなすことで、周りは認めてくれるようになり、その人の行動はどんどん肯定されていきます。
しかし、勉強ができてもできなくても、例えばおねだりすると物が買ってもらえる、ダダをこねれば意見が通ってしまうという環境だったら。
子どもは勉強を努力するよりも、甘えたり、わがままを言ったり、ダダをこねる方法をあれこれ工夫しだします。
保護者の方もつい思わず静かにしてもらうためや、可愛さに負けて与えてあげることもあると思います。
出来ればこの機会に、最低限のものは良しとして、努力をするということと報酬を結び付けてもらえたらと思っているのです。
めんどくさければ、理由として塾を持ち出しても構いません。
子どもにこれ買って!とねだられたらその内容を私に教えてください。
景品として取り入れて、私が課題を与え、努力に応じた結果手に入るものに位置づけます。
子どもが子どもだからという理由で許されることを増やせば増やすほど、子どもは子どもあり続けようとします。
私は子どもであっても容赦はしません 笑
子ども達にはよく「大人気ない」と言われますが、知育ゲームで勝負する時も全力でやっています。
そうすることで、
子どもだからと言ってこの人は甘やかしてはくれない。
この人と接する時には全力で無いといけない。
この人に意見を言う時はちゃんと自分の努力を示さないといけない。
そう思ってもらいたいのです。
子ども達の環境を作るのは全て大人達
子ども達の環境を作るのはほぼ全てが周りの大人です。
学校という教育機関は中々家庭や地域が変えていくことは難しい。
私達の力で変えられる要素は、家庭環境と塾のような民間の教育機関です。
保護者の皆さんにも、どうか、もっと子ども達にこうなって欲しいという思いを私に届けてもらいたいと思っています。
お金をもらって子どもに勉強を教えると言うサービス業ではあります。
しかし、教育と言うとても大きく、とても重要な分野において子ども達と関わっているわけです。
より子ども達に成長してもらいたい、より子ども達に充実した日々を過ごしてもらいたい。
毎日のようにそう思っています。
サービス提供者とサービスを受ける側の構図だけに留まらず、自分の子どものように、その生徒の将来を案じ、その生徒の将来のために色々していきたいと考えています。
そのためには今後ますます塾と家庭は密接に情報を交換し、ブラッシュアップしていく必要があると思っています。
その経験が増えていけば増えていくほど、また未来の子ども達への環境が整い、ひいては地域の子ども達のベースアップに繋がっていくことでしょう。
子ども達のため、ご家庭の子育てにおける悩み解消のため、今後もますます頑張って行きたいと思います!
よろしくお願いいたします!
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