みなさんこんにちは!
こだま進学塾およびこだま学び舎プロジェクトの塾長兼管理人のぽえるです!
つい先日もYahoo!ニュースで掲載されていた記事に幼児教育時における非認知能力の重要性が書かれていました。
今回は、
・非認知能力って何?
・非認知能力をつけるとどんなメリットがあるの?
・家庭で非認知能力を鍛えるにはどうすればいいの?
などの疑問におこたえしていこうと思います!
目次
非認知能力って何?
そもそも非認知能力とは何なのでしょうか?
非認知能力は算数や漢字ができる、IQなどの測れる能力である「認知能力」とは異なり、
・目標に向かってやり抜く力
・感情をコントロールする力
・他人とコミュニケーションをとる力
などの測れない能力を指します。
非認知能力が注目されるようになった理由
単に計算や漢字などが何歳で出来るからすごい。という時代では無くなりつつあるというのはなんとなく感じ取っている方も多いのではないでしょうか。
非認知能力が注目されるようになった背景として、教育研究をしている人達の研究データなどが広く知れ渡ったことがあります。
非認知能力の向上により子ども達が成人後どのような人物になっているか、追跡調査の結果がでたのです。
2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズヘックマンと言う教育経済学者が調べた研究があります。
<対象者>
幼児教育を受けることが出来ない貧困世帯の3~4歳の子ども123人
<内容>
半数の子どもに週3回、1日3時間のプリスクールに2年間通ってもらった。さらに、週に1度、教師による家庭訪問も行った。
40歳になるまで追跡調査を行った。
<結果>
40歳の時点で、プリスクールに通ったグループは、通わなかったグループに比べ、収入が多く、持ち家率が高く、学歴が高いことが分かった。
割合としては、月給2000ドル以上の人は通わなかったグループは10%未満に対し、通ったグループは約30%。
持ち家率は通わなかったグループが約14%、通ったグループは約35%。
高校卒業率は通わなかったグループは約45%、通ったグループは約65%。
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約20%近くの開きがグループ間で出ていますね。
プリスクールに通ったグループはもちろん勉強もしているわけなので、その間の学力が影響しているとも考えられますが、9歳頃になるとIQや学力差はほぼ無くなったそうです。
それなのに、結果的に幼児教育を受けた人のほうが将来において有利な上環境に身を置いている人が多いということが分かります。
日本では多くの場合保育園に通わせるので、今回の対象者のような幼児教育がまったくされていないという環境ではありません。
ですが、日本という環境の中で競争に勝ち抜き、より優位になるためには、皆と同じ環境にいることは差別化になりません。
ジェームズヘックマンは、子どもに投資するなら幼児期が一番重要であることを示しています。
また、私が尊敬している中室牧子氏の執筆した「学力」の経済学にもこのことに触れており、一番回収率が上がる教育への投資は幼児期であると述べています。
また、色んな教育研究学者がいますが、ほぼ一致した見解を示していることも重要な点です。
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家庭で出来る非認知能力トレーニング法
でもそんな目に見えない、測れない非認知能力をどうやって育てればよいのでしょうか?
家庭でも出来る身近な非認知能力の鍛え方をご紹介して行きます。
家庭でのしつけ
家庭でも出来る身近な非認知能力トレーニング法は日々の「しつけ」です。
神戸大学の西村教授らの研究によると、
・「ウソをついてはいけない」
・「他人に親切にする」
・「ルールを守る」
・「勉強をする」
をしつけの一環として親から教えられた人は、まったく教えてもらわなかった人に比べて年収が86万円も高くなるという調査結果が得られています。
3~6歳の未就学児において、約3年間の幼児教育を受けたとしましょう。
年収で86万円違いが出るとすれば、びっくりするくらいあっさり投資が回収できる計算です。
「しつけ」が一番身近な非認知能力を鍛える方法だといえるでしょう。
筋肉を鍛えるように継続と反復
背筋をのばせ!と指導され続けてそれを忠実に実行した生徒は成績が向上したという研究結果があるそうです。
もちろんそれを受け入れる素直さも勉強には大切な要素とも言えますが、ここでは、継続と反復について着目しています。
この継続と反復で得られるのは自制心です。感情をコントロールして、物事をやり抜くための力です。
ちなみにこの能力は幼児教育時期だけではなく、それ以降も鍛えることは可能なようです。私も改めて鍛えなければ・・。
継続する時のポイントは、習慣化すること、仲間と一緒にやること、工夫しながらやる気を促しつづけること、スクールや塾に通うことなどがあげられます。
継続して反復するのは、1人では中々難しいものです。
是非ご家庭であれば両親ともに意識したり、身近な人に協力をお願いすることをお勧めします。
計画を立て、記録し、達成度を管理する
計画を立て、記録し、達成度を管理する。
計画を立てることで自身の決意表明になります。自分で決めるのでやる気は出やすいです。
記録することで自分がやってきたことを目に見えるようにできるので、やる気維持に繋がります。
どれくらい達成しているかを管理することで、やる気維持が期待できます。
レコーディングダイエットというものがありますが、目に見える形で意識するだけで毎日の過ごし方や意識付けが変わり、成果に表れるというのはありそうです。
私もバドミントンを始めてからずっと練習の動画を撮り続けています。
たまにめげそうになったとき、初心者の時の映像を見て「よし!成長してる!」と確認しています 笑
努力によって能力が向上することを伝え続ける
「心の持ちよう」というのが鍵になっているようです。
元々の能力ではなくて、努力によって能力が向上したり現状が打破できたりすることを伝え続けた場合、「しなやかな心」を手に入れ、「やり抜く力」がつくそうです。
成績も改善したそうです。
逆に、ステレオタイプと言って、「お前は駄目な奴だ」とか、「能力が低いと努力しても無駄だ」のようなことを言われ続けた場合、それによって成績が実際に下がってしまったりすることもあるようです。
子どもに向けて発する言葉は充分に注意した上で、うまくやる気を引き出してあげたいものです。
具体的な手法
・絵本を読む
絵本を読む上で大切なのが問いかけです。
「どうしてクマさんは泣いているのかな?」など考えさせることが大切です。
・積み木遊び
積み木はかなり自由に遊ぶことができるおもちゃです。
もちろん興味をもてない場合もあるので見極めが必要ですが、創造力を鍛えることが可能です。
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・毎日決まった時間勉強する
座って集中する時間を30分~1時間くらい作ってあげると就学前学習としても効果的です。忍耐力や集中力がつきます。
・お絵かき
クレヨンなどで書くと筆圧も高くなるため一石二鳥でおすすめです。
創造力を培うことができ、おすすめです。
でも描いておしまいではなく、是非それが何なのか、どうして描いたのかや、肯定的な感想等を言ってあげるのが大切です。
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いかがでしょうか。
ご家庭でうまく時間を作れる方は是非試してみてくださいね。
しかし、今共働きでうまく家庭で子どもとの時間を作れない人も多くいます。もちろん予算との兼ね合いもありますが、それに対してはやはり塾などの力を借りることも重要です。
教材をあれこれ買っていって結局使わなかった上に高く付いてしまったということにならないようにしてくださいね。
こだま進学塾では、四目並べ、トランプ、アルゴ、オセロ、将棋、ジャマイカなどなど色んな遊びを授業に取り入れています。
ヒントを出しながら、私も全力で戦います。
大人気なく全力で戦うので子どもは戦い続けることでめげない心が身についています 笑
年齢にもよりますが、出来ればヒントを与えながら、ある程度本気でやってあげるのがおすすめです。