忘れ物が多すぎる。
注意してもいつもうるさい。
ひょっとしてうちの子は発達障害なんじゃないだろうか。
教育とは切っても切り離せない発達障害。
一番まずいのは不安を表に出せず、実際のことを知ろうとせず閉じこもってしまうことです。
問題や悩みは、解決策や改善策が見つかることが多い。
正しい知識を身につけて、正しい対処法を探しましょう。
今回は発達障害について調べたことをまとめてみました。
目次
発達障害とは?
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。
引用:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイトより
発達障害と聞くと、自閉症やADHDが良く聞くイメージですが、色々なものがあるようです。
色々な種類があるということは、それぞれに対処法が違うということです。
上記引用文の中では、全5種類が紹介されていますが、自閉症・アスペルガー症候群が「自閉症スペクトラム障害」、「注意欠如多動性障害(ADHD)」、「学習障害(LD)」の3種類として分類されることが多いようです。
それぞれがどういうものなのかしっかりと特徴を押さえていきましょう。
自閉症スペクトラム障害
自閉症・アスペルガー症候群が含まれます。
先天的な発達障害で、他にも広汎性発達障害(PDD)などがあてはまります。
名前はそれぞれ違いますが、元々は同じ性質をもつ障害で、強さによって症状名が決まります。
約100人に1~2人存在すると報告されており、潜在的な人数を考えるとそれよりも多いと考えられます。
特に男性は女性より数倍多いというデータもあります。
自閉症スペクトラム障害は根も葉もない噂として、親のしつけや愛情不足によるもので引き起こされるという話もありました。
繰り返しますが、根も葉もない噂です。
現在の研究では、原因はまだ不明ではあるものの、生まれつきの脳機能障害であると考えられています。
この記事で私が言いたいのは、周りの言葉に振り回されるのではなく、正しい知識を元に冷静に分析し、抱かなくていい不安を抱いたり、自分を責めたりして欲しくないということです。
特徴・症状の概要
主に下記の3つの症状が表れます。
・相互的な対人関係の障害
・コミュニケーションの障害
・興味や行動の偏り(こだわり)
一般的に1歳を過ぎた頃から症状のサインが現れます。
自閉症スペクトラム障害チェックリスト
症状のサインをチェックリストとして並べてみました。
こちらも厚生労働省のみんなのメンタルヘルス総合サイトを参照しています。
- 人の目を見ることが少ない
- 指差しをさしない
- ほかの子供に関心が無い
- 保育所・幼稚園で一人遊びが多い
- 集団行動が苦手
- 話したいことしか口にせず、会話がつながりにくい
- 好きなことには毎日、何時間でも熱中する
- 初めてのことや決まっていたことの変更が苦手
自閉症かどうかの判定はあくまでも医師が行います。
正確な状態を診断したり、判断したりするのを自身でやることはおすすめできません。
また、当サイトにおける情報もあくまでも知識のひとつという認識でご覧ください。
注意欠如・多動性障害(ADHD)
発達年齢に見合わない、落ち着きの無さ、怒りっぽさ、忘れっぽさ、などの症状が7歳までに現れるとされています。
学童期の子供のうち、約3~7%存在し、男性の方が女性よりも数倍多いと言う報告がされています。
しかし、青年期になると男性の場合はその数は減りますが、女性の場合は加齢による数の変化はあまりないとされています。
自閉症と同じく、生まれつき脳の一部の機能に障害を持っており、家庭環境や親の愛情不足が原因ではありません。
ADHDという言葉が確立される前は、クラスに一人は居る単に落ち着きの無い子供、わんぱくな子供という扱いしかされていませんでした。
そのため、潜在的に青年以降の年齢の方でも注意欠如・多動性障害である人が多く居る可能性はあります。
自閉症と同じく、男性の方が女性より数倍多いということで、症状があまりに顕著な場合は、ただ元気が良いだけではない可能性があります。
特徴・症状の概要
7歳までに落ち着きが無い、怒りっぽいなどの多動性・衝動性、忘れっぽい、良く怪我をするなどの不注意のいずれか、または両方の症状が現れます。
その症状のタイプと程度により、以下のように3つに分類されます。
<多動ー衝動性優勢型>
多動ー衝動性の症状には以下のようなものが挙げられます。
- 座っていても手足をもじもじする
- 席を離れる
- おとなしく遊ぶことが難しい
- じっとしていられずいつも活動する
- しゃべりすぎる
- 順番を待つのが難しい
- 他人の会話やゲームに割り込む
多動の症状は一般的には成長と共に改善されることが多いそうです。
しかし、衝動性の症状は半数が青年期まで、さらにその半数は大人になっても続くと言う報告があります。
思春期にこのことが原因で対人関係が悪化したり、打つ症状や不安症状を合併する可能性があります。
<不注意優勢型>
不注意の症状には以下のようなものが挙げられます。
- 学校の勉強でうっかりミスが多い
- 課題や遊びなどの活動に集中し続けることができない
- 話しかけられていても聞いていないように見える
- やるべきことを最後までやり遂げない
- 課題や作業の段取りが下手
- 整理整頓が苦手
- 宿題のように集中力が必要なことを避ける
- 忘れ物や紛失が多い
- 気が散りやすい
衝動性と同様に、半数が青年期まで、さらにその半数は大人になっても続くと言う報告があります。
思春期にこのことが原因で対人関係が悪化したり、打つ症状や不安症状を合併する可能性があります。
<混合型>
多動-衝動性と不注意の両方の症状が見られます。
より対人関係や事務処理、課題や集団活動が難しくなることが考えられます。
学習障害(LD)
全般的な知的発達には問題がないけれど、読み、書き、計算などある特定の事柄のみが難しい状態を指します。
学業や日常生活に困難が生じることがあり、特に小学校低学年に成績が悪いことなどから明らかになることが多いようです。
その結果、学業に意欲を失い、自身を無くしてしまう恐れがあります。
およそ2~10%の確率で障害を持つ人が居るとされており、読みに関しては男性の方が女性より数倍多いと報告されています。
発達障害について調べてみて
テレビや教職課程の小児の教育論で存在は知っていたものの、具体的な症状や特徴、そしてその改善策や付き合い方、将来について考えたことはありませんでした。
やはりここでも同じ内容を同じように教える学校教育の限界が見えるような気がします。
特別支援員などが学校などでも設置され、サポートをする体制もありますが、まだまだ十分とは言えず、特に保護者や子供たちに対しての発達障害の認知が必要不可欠だなと感じました。
多くの場合男性に多く、低学年のうちに症状が現れるとの事。
正しい情報を手に入れて、正しい対処ができるように心がけましょう。
今回発達障害について調べてみて印象的だったのは、学習障害で結果が出ず、学業に意欲を失い自信を無くしてしまうという点です。
今の日本は昔の水準で生きていくには十二分な豊かさを手に入れているはずです。
それくらい物に満ち、衣食住がそろい、選択肢も増えました。
同時に競争原理において、競争が激しさを増し、より格差が広がっています。
しかし、今はパソコンやロボット、色んなものが自分達を助けてくれます。
そして、五体満足でないとできない仕事ばかりではなく、体の身動きが取れなくても目の動きで文字を打ったり、代わりに喋ってもらえたりもできる。
そんな時代になっています。
人と違う特性があったり、人よりできないことがあるからと言ってなんだと言うのでしょうか。
だったら別の能力を活かせばいい。
この「活かす」という能力を、そして環境を、アイデアをもっと出していけたらなと思います。
発達障害についての治療や、支援先などについても今後まとめて行こうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!