皆さんこんにちは!
こだま学び舎プロジェクト(KMP)管理人のPoeruです!
最近の若者は~、最近凶悪犯罪が増えているね~。
果たしてそれは事実なのでしょうか。
いいえ。それは事実ではありません。
今回のテーマは、「真実を見抜く目を養うこと」です。
物事を客観的に見ることの重要性と、その考え方についてお話して行こうと思います。
この力を養っていかないと、マスコミや政治家、企業の見せたい都合の良い情報に踊らされかねません。
しっかりと真実を見抜く目を養っていきましょう。
正しい情報を手に入れろ!
ネットが情報収集の定番になっている現代社会。
しかし、ネットが嘘ばかりだったとしたら・・・?
正しい情報が載っていて当たり前?
けしてそんなことはありません。
「ネットの情報が真実だという保証は無い!」
このことを頭に入れておきましょう。
他にもTVの報道なども、真実ではないことが多々あります。
例えば、容疑者として捕まった人を、大々的に報道した後、それが冤罪だった時。
容疑者とは容疑をかけられている人であり、犯罪を犯した人ではないのにもかかわらず、まるで犯罪者のように扱います。
しかし、冤罪だった後のことをあまり掘り下げて報道することはありません。
捕まって皆が「きっとやってるだろう!」「どうなのかな?」と考えている時が一番情報を見てくれるからです。
真実よりも、見てもらうための報道をしている。
そういう情報操作をされていることを良く理解して見なければいけません。
確かに嘘は言ってません。
しかし、正しくも無い。
100のうち10しか出していない情報は不完全で不親切です。
だけど、嘘ではない。
そういう情報が山のようにあります。
そのため、物事を見るときには必ずその裏側を考えたり、出所の確かな情報を自ら得るようにしましょう。
近年凶悪犯罪が増えているというのは嘘!
凶悪犯罪と聞いてすぐに思い浮かぶのが「殺人」。
価値観は多様で構わないけれど、人の人生を奪うことだけは許してはいけないと思っています。
そんな殺人は、最近報道でも毎日のように流れていますよね。
では殺人の発生件数は戦後20年後、バブル期、現代とどう変化しているのでしょうか?
本当に増えているのでしょうか?
今回正確なデータを得るために参照したのが法務省が管理している「犯罪白書」。
犯罪白書で昭和40年、昭和63年、平成27年の3つの年の殺人事件の発生件数を調べてみました。
昭和40年 2288人
昭和63年 1441人
平成27年 933人
いかがでしょうか?昭和40年は高度成長期。
昭和63年はバブル期。
そして平成27年の現代はそのどれよりも少ない発生件数となっています。
この情報はネットにある犯罪白書の情報です。
なので、調べれば一瞬で出てくる情報。
少し疑問に思うだけで、真実は一瞬にして見えてきます。
マスコミ、メディア、一般常識。
これらは一見真実のような顔をした、加工されたり、捻じ曲がったりしている情報であることを良く覚えておきましょう。
得た情報を見やすく整理する!
もうひとつ大切なのが得た情報を見やすく整理することです。
今回は時間の都合上省きますが、夏休みの研究課題などの時にはこの考え方が非常に役立ちます。
保護者の方が手伝ってあげる時やアドバイスする時にも是非参考にしてください。
情報は多くの場合、ただの情報でしかありません。
先ほどの平成27年の殺人事件の発生件数933件だけ見ると、それが多いのか少ないのかぴんと来ません。
そしてその情報を元に何を伝えようとしているのかをしっかりと考え、その目的に応じて整理して見やすく加工する必要があります。
今回は「昔と比べて今は凶悪犯罪は増えたのか」という疑問を解くために、3つの殺人事件の発生件数を調べて比べています。
しかし、たまたま今回調べた年数だけが高かったり、低かったりする場合があり得ます。
データの信憑性を高めるのであれば、一目で見て推移が分かるような折れ線グラフを提示するべきでしょう。
研究発表などではそこまでやる必要がありますが、今回は手早く常識とのずれを説明するために3つの数を単に比較したというわけです。
目的や伝えたいことによって、その情報は適宜整理して加工しないと、意味がなくなってしまいます。
調べるだけなら小学生でも、親のスマホに文字を打てば情報に行き着くことができます。
しかし、その情報をどのように生かすか、そこから何を得るかが大切だということを覚えておきましょう。
常識と真実との違いの理由を考える!
さて、ここまで読んだ皆さんは疑問に思いませんでしたか?
1つは殺人事件が多く起こっているように感じている原因はなんなのか?ということ。
2つ目は真実を伝えるべきマスコミやメディア、政府がこの事実をわざわざ言わない理由。
です。
殺人事件が多く起こっているように感じるのはやはり「ネットの普及」が大きいと思います。
よほどの凶悪事件でなければ県をまたいで情報が行き交うことが無かった昔に比べて、TVやネットの普及で簡単に情報を得られるようになった。
この影響は非常に大きいと思います。
そして、2つ目。
殺人事件が多いと感じると不安ですよね。
不安って良くないですよね。
じゃあ国民の不安を取り除くように、マスコミや国はふるまうべきではないのか。
そう考えると思います。
実は国民が不安な方が、マスコミや国はありがたいんです。
・・・えっ?
情報を得ようとするときってどんな時でしょうか。
不足している状態、満たされていない状態、不安な状態の時じゃないでしょうか。
つまり、適度に不安な状態にしておくほうが、ニュースや情報を見てもらえるわけです。
多くの人が不安なら、多くの人が情報を得ようとします。
そうすると広告料も潤って、スポンサーの商品の露出が増える。
そうすると物が売れて、企業は儲かる。
こういう仕組みになっていると予測できますね。
では国民が不安な状態での国のメリットとは?
例えば防衛力の強化や監視カメラの設置などでの反対意見が少なくなるでしょう。
それに伴い治安維持費として、税金も上げやすくなるでしょう。
国は、国民を管理したがっています。
マイナンバーしかり、共謀罪しかり、監視カメラの設置しかり・・・。
管理しやすくなるということは、税金を確保しやすくなるということです。
自分達が自由に使えるお金が増え、自分達の懐も潤います。
犯罪白書をみたら分かりますが、かなり情報としてはしっかりと開示されています。
しかし、それを見たいと思うような環境づくりや、見せ方、安心を与えるための工夫や比較などは一切されていません。
開示しなくちゃいけないからしているという感覚でしょうか。
そういう風に感じました。
根拠の無い情報や漠然とした不安は、知らぬ間に誰かに操作されている可能性があります。
ですから、自分でしっかりと調べて、その不安が取り越し苦労であることを理解することが大切です。
大切なのは常識と真実のずれが何故発生しているのか自分なりに考えてみることです。
そうすれば、その裏にある思惑や、世の中の流れが見えてきます。
是非これから情報に触れるときは一歩踏み込んでみてくださいね。
自分の頭で考えること。
真の学力アップ、社会での問題解決能力を身に付けるためにはとても重要なことです。
是非参考にしてみてくださいね。